Chatpter.1 - input()
標準入力とは
ここで紹介する「標準入力」というものは、主に『競技プログラミング』という、 多くの参加者がプログラミングの実力を競い合って評価されるコンテストでよく使われる入力方式です。
国内で最も有名なのが「AtCoder」というコンテストです。
それをこれから参加して頑張りましょう!ということではありません。
そこには過去に出題された「この問題をプログラムで作ってください」という、 通称「過去問」が数多く掲載されています。
それらの問題を使ってプログラムを自分で作ってみることが、学習する上で非常に有益なんです!
せっかく基礎を学んでも、作りたいプログラムが無ければ宝の持ち腐れです。
そしてせっかく学んだのにどんどん忘れていきます。
作りたいアプリの為に学んでいるのならば特に問題は無いですが、そうでない場合はまずは「これを作ってください。」と与えられたたくさんの問題をガシガシ解いていくのが手っ取り早いです。
おすすめは「paiza」という学習サイトで、こちらは問題集とスキルチェックという2つの方法で出題されています。
AtCoder も paiza も、詳しいことは各サイト上の説明にお任せします。
最もやさしい難易度の問題(paizaはDランク)は、1章の内容がわかっていればだいたい解けるはずです。
paizaでは先に問題集を解いてプログラムを組むことに慣れてからスキルチェックに挑んでみると良いです。
その際に使われる「標準入力」というものをこれから紹介していきます。
「標準入力」は、与えられたデータを変数に取り込んで使う為に必要な「呪文」です。
解説はしますけど、内容は理解しなくて全く問題ありません。
このデータを入力したい時にどの入力方法を使えばよいか。
まずはいろいろな方法を知って、それから徐々に使い慣れていきましょう。
input()
input() という関数がどういうものかを知りましょう。
print() が「出力」に対して、input() は「入力」になります。
-
まずはこれを見てください。
s = input('入力: ') print(s)
入力: |
← | はカーソルのつもり😅 入力:
と表示された後に「入力待ち」が発生します。
ここになにか文字を、例えば『もじれつ』と入力して[Enter]キーを押すと、-
入力された値は、必ず 文字列型(str) で読み取ります。
入力: もじれつ
もじれつ
← print()
と、表示されます。
AtCoder や paiza では、この入力する値(入力値と言います)がすでに与えられています。
わざわざ自分で値を入力したり、自分で変数に値を直接打ち込んで代入しないで、与えられた入力値を input() 関数を使って読み取ります。
「読み取る」とかいきなり難しそうに感じますが、ほぼ定型文なので、これらを参考に面倒でわけのわからない標準入力とやらを済ませてしまいましょう。
ネコプロでは標準入力は使いません。基本、読むだけなので。
まだ他のサイトに興味が無い方は、完全に読み飛ばして次に進んでください。
興味が出てきた時に、ピンポイントでここに訪れてもらえればそれでOKです。